耐震
今年は元旦から地震が起きました。倒れている家を見ると本当に心が痛くなります。一日も早い復興を願わずにはいられません。今回の地震で壊れてしまった家を見ると、古い家が多かったように思います。屋根は瓦が多かったですね。日本家屋の最もポピュラーな在来工法の木造住宅。古い寺院などは何百年も壊れないのに、なぜ一般の家屋が壊れてしまうんだろう・・・
木造には在来工法(木造軸組工法)と枠組壁工法(2×4工法)があります。今回は在来工法のお話。
a:棟木 b:垂木c:母屋 d:梁 e:軒桁f:通し柱 g:間柱 h:床梁 i:つなぎ梁 j:胴差 k:筋交い l:根太 m:基礎
木造軸組構法(もくぞうじくぐみこうほう)とは、建築構造の木構造の構法のひとつです。日本で古くから発達してきた伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた構法で、在来工法(ざいらいこうほう)とも呼ばれています。
木造枠組壁工法(2×4工法)がフレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える構造であるのに対し、木造軸組構法では、主に柱や梁といった軸組(線材)で支える。設計自由度が比較的高めの工法です。筋交いで地震に対抗するわけですが、昔の建物は日本瓦が多く、屋根が重かったので、地震が起きたときに頭の重さに耐えられなくて倒壊してしまったと考えられます。これを知ると、建てるのが怖くなってしまいます。でも、日本はこういう地震を経験してだんだんと強化されてます。
家が古くなってくると、もう年寄りだからとかお金がないからとかいろいろな理由で直さなかったりするけれど、ぜひ一度安全かどうか考えてみてほしいと思います。ちょっとした不安、疑問が大きな問題に発展する場合もあります。ちょっとでも不安に感じたら、専門家に相談してみてください。私からの正直なお願いです。